セミナー名 |
法務担当者のための国際仲裁の実務 |
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概要 |
近年、日本企業を当事者とするICC、SIAC等の海外仲裁機関を用いた国際仲裁案件の数が増加しています。しかし、実際に国際仲裁につき十分なノウハウの蓄積がある日本企業は必ずしも多いとは言えず、具体的・実務的なイメージを持てないために、日本企業側からの仲裁申立てを躊躇したり、海外企業から仲裁を申し立てられた際に対応に苦慮するといったケースがしばしば見受けられます。 本セミナーでは、いざ仲裁の当事者となった場合に具体的に日々何をすればよいのかのイメージを持っていただくことを目的とし、仲裁申立てから仲裁判断に至るまでの各段階の実際の手続の進行や、各段階で必要な準備・対応につき、法務担当者レベルでの具体的な要点を解説します。
<プログラム>
1.国際仲裁の初歩
・国際仲裁の法的枠組み、手続の概要、適用法
2.仲裁条項のドラフティング
・通常定めるべき事項、留意点、特殊な条項例 ・よくある「失敗例」
3.具体的な手続と必要な準備・対策
(1)仲裁費用 ・主な費用の内訳・見込み ・予納金(Advance on Costs)の金額・支払時期 ・「敗訴者負担」の意味、費用の立証(Cost Submissions)とは ・「Third Party Funding」とは
(2)仲裁機関の選択 ・代表的な仲裁機関、契約交渉上の選択の実情
(3)仲裁人の選任 ・選任スケジュール(時間的余裕) ・合議体v.単独仲裁人、第三仲裁人の選任方法、日本人選任の当否
(4)仲裁申立て~主張書面の交換段階(Pleadings) ・国際仲裁の典型的なTime Table ・日本訴訟との基本戦略・スピード感の違い ・仲裁申立て前/直後にやっておくべきこと ・各主張書面の位置付けと書くべき内容 ・Preliminary Objection(本案前抗弁)等 ・Terms of Reference、審理予定表 ・審理予定外の申立ては許容されるか
(5)立証段階 ・各提出書面(Witness Statement等)の位置付けと組み込むべき内容 ・準備/提出までのスケジューリング ・専門家証人との協働
(6)証拠開示(Disclosure) ・証拠開示の範囲 ・IBA証拠調べ規則、Redfern Schedule ・事前に社内で準備しておくべきこと
(7)審問(Hearing) ・方式、スケジュール、実際の進行 ・効果的な証人尋問方法(日本訴訟との差異) ・細かなロジ(Healing Bundleの準備、会場予約、速記者・通訳) ・事実証人の事前準備、Witness Coachingの問題 ・専門家証人の事前準備、Hot Tubbingとは
(8)和解 ・和解の重要性(日本訴訟との比較) ・和解のタイミング・考慮要素
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開催日 |
2019年07月26日(金)
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開催時間 |
14:00~16:30 (受付開始 13:40~) |
会場名 |
アビタス八重洲セミナールーム3 |
会場所在地 |
〒 106-6123
【アクセス】 ※JR「東京」駅八重洲中央口より徒歩5分
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講師名 |
辰野 嘉則(たつの よしのり)氏 森・濱田松本法律事務所 弁護士 東京大学工学部卒(2003)、東京大学大学院総合文化研究科修了(2005)、東京大学法科大学院修了(2008)、ハーバード大学ロースクール修了(2015)。主な取扱分野は国際争訟/紛争解決、知的財産/IT等。米国、シンガポールにおける執務経験を有し、ICC、SIACにおける国際仲裁案件を含む、多法域に関わる国際争訟に豊富な経験を有する。 |
受講料 |
18,000円(税別) ・参加費は事前に銀行振込にてお支払ください。 ・お振込み先情報は受講票メールにてお知らせいたします。 ・参加費の振込み手数料はお客様のご負担にてお願いします。 |
定員(名) |
50 |
主催・協力 |
主催 レクシスネクシス・ジャパン株式会社 / ビジネスロー・ジャーナル |
問い合わせ先 |
レクシスネクシス・ジャパン株式会社 |